ピアニスト・内門卓也の
来校。
音楽家としての
活動とは・・・。

同朋高校×山田姉妹&内門卓也
vol.2(2019.12.10)

山田姉妹のふたりに加え、ピアニスト・内門卓也さんも来校し、2回目の講義を行いました。ピアニスト以外にも音楽家として様々な活躍をみせる内門さん。自身の学生時代の経験談や現在の仕事内容などについての講義には生徒のみなさんも真摯に耳を傾けていました。講義後半は、共演する2曲についての指導やリハーサルを行うなど、充実した内容となりました。

作曲、編曲、楽譜制作などを数多く手掛け、アンサンブルや伴奏ピアニストとして、多くの演奏家と共演しているピアニストの内門卓也さんの講義からスタート。
卒業公演では「2つで1つ」の編曲、ピアノ伴奏を内門さんが担当いたします。

プロのピアニストと話ができるチャンスはなかなかないので、急遽、生徒たちから内門さんへ疑問・質問を投げかけさせてもらうことになりました。
音楽を仕事にするプロフェッショナルの話に皆、興味津々です。

レコーディング・エンジニアをしていた父親の影響で、4歳からピアノを始めた内門さん。
幼少の頃はピアノの練習があまり好きになれなかったそうですが、それでもピアノは嫌いになることはなかったようです。
幼少から学生時代の話では、いつも共演している山田姉妹からも「へぇ~」「そうなんだ~」と初耳の様子。

内門さん自身、都立の芸術高校へ進学されたそうですが、周りのレベルの高さに驚いたそうです。
「これではダメだと思い、基本が大事であると再認識して練習に励むようになりました。
さらに、良い音楽を聴くべきだと考え、世界のさまざまな音楽家の曲を聴きあさりました」とも語ってくれました。

生徒たちからは、「学生時代はどうでしたか?」「ピアノを弾くときに大事にしていることは?」「印象に残っている本番は?」など、いろいろな質問が出てきました。
内門さんの回答は、「学生時代は練習が嫌でしたが、練習の重要性に気付いた後は猛練習」
「大事にしていることは、非日常感。作曲したときの気分や気持ちを大事にしています」
「印象に残っている公演は、ソロリサイタルや山田姉妹のコンサートなど。楽しい音楽を届けられたときはとても印象に残っています」と話してくれました。

内門さんがこの授業の中で最も大切だと話していたことは、「もっと音楽を好きになって欲しい」「いろいろな曲を知って・聴いて欲しい」ということでした。
音楽を専門にしている学生であれば好きな演奏家か音楽についてもっと勉強した方が良いと思っているそうです。
「先生に言われてからやるのでは虚しいと思います。自分の“好き”を追求できたら、どんなに素晴らしいか! それを楽しんで欲しいです」と、音楽に対する熱い思いは、生徒に響いていたと思います。

講義と質疑応答の後には、なんとプロのピアニストである内門さんが生演奏を披露してくださいました。
フランツ・リスト作曲の「愛の夢」が奏でられると、先ほど以上に生徒たちの目が内門さんに釘付けとなりました。
強弱のつけ方、抑揚、音の広がり、響きなど、第一線で活躍するピアニストの演奏を間近で聴けて、生徒たちは貴重な体験ができたはずです。
最後に「やりたいことをやる道はひとつではないと思います。焦ることなく、自分の気持ち・思いを大切にやりたいことをやっていってください」と締めくくりました。

休憩の時間。すっかり生徒も山田姉妹のおふたりと打ち解けた様子。
後半の授業では、山田姉妹の実技指導に。まずは発声練習。
復習を兼ねてお腹を使えているか、姉の華さんが生徒を一人ひとりチェックしていました。

こちらも前回同様、手話の振付を復習している様子。
手話の練習では特に山田姉妹と生徒たちがしっかりとコミュニケーションを図り、時には談笑しながら、時には真剣な表情と、メリハリのある練習を行いました。

前回やれなかった曲の細部に至るまで、指揮を担当する先生と山田姉妹、生徒たちが曲の完成度を高めていきました。
生徒たちとの融合、山田姉妹のソロのタイミングなど、山田姉妹と生徒間の確認を図り、建設的なやり取りがなされていました。

山田姉妹と生徒たちの息はピッタリ! 生徒たちの覚えも早く、歌いながらの手話もスムーズにマスター。
本番は山田姉妹をセンターに生徒たちは左右対称となるように、シンメトリーの振付を確認。

密度の高い練習の後に、山田姉妹のおふたりからひと言。
「学生時代のイベントはとても貴重! すごく大切な思い出になるので、とにかく楽しみましょう。」「体調管理、喉のケアは万全に!あとは自分を信じて失敗を恐れずにね。」と、本番に向けてのアドバイスをいただきました。

授業後に生徒たちが自主的に、それぞれのアーティストに質問をしている場面もありました。
先生曰く、「いつもより眼差しが真剣ですね、やはりいろいろなステージで活躍されているアーティストを前にすると生徒たちも子どもではなく、大人として接することができると、感心しています」と。
気になること、聞いてみたいこと、教えて欲しいことが聞けて、生徒たちも帰り際には満足そうでした。

まとめ

第一回目の指導の復習と、さらに完成度を高める時間となった第二回目の講義。
今回も有意義な時間となり、無事に終了しました。
さぁ、あとは2020年1月10日に開催される卒業公演・本番です!
写真のようにすっかり仲良く、打ち解けあったアーティストと生徒たちが織り成すハーモニーに期待したいと思います。

PROFILE

山田姉妹

12月24日生。神奈川県出身。二卵性の双子ソプラノデュオ。
4歳の時に歌とピアノを始め、共に音楽大学声楽科を卒業。
二期会オペラ研修マスタークラス修了時、共に優秀賞を受賞。
2014年神奈川県逗子市と東京都表参道において「華麗リサイタル」を開催し、その後も全国各地で公演を行っている。
2017年2月に「あなた~よみがえる青春のメロディー」にてメジャーデビュー。
2018年3月には2ndアルバム「ふたつでひとつ~心を繋ぐ、歌を継ぐ」、9月には童謡・唱歌を中心とした3rdアルバム「故郷~日本の愛唱歌Ⅰ」をリリース。
NHK「うたコン」「思い出のメロディー」、テレビ朝日「関ジャニ∞のTheモーツァルト音楽王No.1決定戦」、日本テレビ「今夜くらべてみました」、BS-TBS「日本名曲アルバム」、NHKラジオ「すっぴん!」等、テレビやラジオなどの各メディアに数多く出演中。
2018年10月より逗子市広報大使に就任。

内門卓也

東京都出身。東京都立芸術高等学校音楽科ピアノ専攻を卒業。
その後作曲にも取り組み、東京藝術大学音楽学部作曲科に入学。
在学中には、旧奏楽堂木曜コンサートにて室内楽作品、奏楽堂モーニングコンサート等にて管弦楽作品が演奏される。
長谷川良夫賞、アカンサス音楽賞を受賞。
同大学を卒業後、同大学院音楽研究科修士過程を修了。
ピアノを阿部真子、作曲を安良岡章夫の各氏に師事。
これまでに室内楽や伴奏を数多く手がけ、国内外の多くの著名アーティストと共演している。
2014年「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」に出演。
2015年「ワールドフルートフェスティバルin台湾」に出演。
東京・札幌・名古屋にてソロリサイタルを行う。